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2012年3月 Archive
深夜の編み編み
- 2012年3月30日 00:23
- 日々のこと。
どんどんまた、夜の力に助けてもらって製作がはかどっています。5月の銀座での個展、6月の鎌倉での個展、その前にはアトリエのオープンと、頭は混乱中です。でも手を動かすしかないと思ったら編み編みは朝方まで続きます。ジタバタしてる暇があったら目の前の事をクリアにして行くしか前に進めない。あたりまえの事ですね。
本当は早朝に起きて編み編みしていた方が爽やかですよね。
でも私は昔から夜型の人間で、その静けさが大好きです。そこにはなんだか人々が寝静まったあとの、私だけの時間が存在するような気がするのです。集中度が朝とは全く違って、いろいろなイマジネーションが湧いてきます。
そして早朝は起きられませんが、生活はその時々で変わって行きます。
自分の生活は自分でコントロールする。こういう自由を大事にしたかったから、こういう生活を選んで、こういう仕事を選んだのです。
それを通じて出会えた人々がいてくれた事がいちばんの幸せです。
だってかなり私の生活は、普通ではないですから。でも、普通なんて無いんですよね。ほんとうは。
自分の人生は自分で作る。そしてそれを皆と分かち合えたら心の底から幸せです。
苦しくてちょっとしんどい。
- 2012年3月28日 00:21
- 日々のこと。
花粉症を発症したのは4年くらい前。それまでは花粉症の知人をみて、「かわいそうだなー」って全く人ごとだった。でもどんどん認めざるをえないくらいの炎症。
これって本当に集中力がなくなります。常にボケーッとしてしまうし、美味しい物に敏感になれないのです。お酒も香りが分からないので日本酒やワインは避けています。あー悲しい。
そう言えば、私の両親は昔っから鼻をグズグズやっていたなー。でもその頃は花粉症って誰も言っていなかったから、ただの鼻炎って思っていたけどあれは花粉症だったんだな。今はいい薬があるけれど、自分の自然治癒力を信じたいっておもう。でも花粉の威力にこてんぱんにやれています。自然治癒を目指して薬を飲まなかったら全く仕事がはかどらなくなりました。
花粉だって人を苦しめるつもりは無いんです。ただただ、自分のやるべき事をしているだけなのです。子孫を残そうとね。それに効く薬だって研究する人があって役立っている物。世の中って本当に回っていて、苦しい事も生活の一部なんだろうか?って時々思います。
最近はプライベートでもちょっと乗り越えなくてはならない出来事にあって、かなりへこみました。でも、日々は進んでゆくから良い方向に向かっていると信じたいです。
日々というのは修行ですね。旅にも似ています。
ひとりで旅をしているとき、もう死んでしまうかもって言うくらい追いつめられる事が何度かありました。でもその先に素晴らしい出会いや、風景や、空気に救われたものです。
私を作って来た旅での経験は今の私を作っていて、その時の私がもっと先の私を支えてくれています。写真はスペイン巡礼の旅の道camino.
私の人生の転機となった旅でした。
話しは戻って、花粉症の苦しみはなんだか日々をボケーッと曖昧にします。
なんか判断力がなくなる。
でもこれを乗り越えたら桜の咲く春がやって来るんだ!ってやっぱりワクワクしています。苦しいけどね...。
ダイエットについて。
先日、2ヶ月半で11キロ痩せた知人の話しを聞いた。
私が彼と出会ったのは随分前だったんだけど、初めてあった時は温厚な印象で今の印象とは違った。痩せるって言うのはその人のイメージを変えるんだなーって何となく思う。
でも今の印象が温厚でなくなった訳ではなくて、その印象+シャープなイメージも追加された感じ。私が言うのもおこがましいけど、若返った?感じ。
私より前に彼に会っている人々の話しを聞くと、第一印象は「怖かった」って言っていたなー。でもそのストイックさが今の彼を作っているのかなーともおもいます。作品にもでているかな。柔らかさと緊張感が。そこに尊敬を感じています。
そして、「なんで痩せたんだい?」って話しになって、ストイックなまでではなく、週に2回くらい筋トレをしているそう。ご飯も美味しく食べている様子。
でもその真剣さが違うんだろうなー。
体重に関してストイックなのは日本人の気質。海外では体重計すらマイノリティーでした。しかも、お尻が大きい方が魅力的だと言われれば、ラッキー!とか思ってしまう私は単純です。
私もなんだか彼に影響を受けましたが、やっぱり食べる事が楽しくて、そして好きな人と一緒に美味しい物を食べる事が幸せすぎて、それを削る事が出来ません。
なので運動をしようって走った矢先、花粉症がひどすぎてゼーゼー言ってしまいました。
結果、鼻が詰まっただけだけな私はへなちょこです。
暖かい空気の展覧会へ。
先日は友人の作り出す、暖かくも繊細な空気を感じて来ました。
ひとつはcoffee carawayさんで行われていたイシカワアユミさんのインスタレーション「おとしぶみ」へ。
きれいな香しいコーヒーの元に、小さな人々がくつろいでいて、ひとつの世界を作っていました。それは、どこにでもいそうなんだけど見つけられない、目に見えない物達がかたちになっていて、とてもゆったりとした気持ちになりました。私の家にもひとり、やって来るのです。とても楽しみ。そこにある、言葉を私たちは拾います。
美味しいコーヒーを頂きながら、あたたかい空気を吸い込んできました。
24日(土)まで。open 13:00~18:00まで。19、20日はお休みです。
その後は友人の松井一平さんの絵の展示「ぞうえん」にも行って来ました。
2012.3.16(Fri) - 4.3(Tue)→
pm13:00 - pm19:00 月曜日休廊
NO.12 GALLERY 東京都渋谷区上原2-29-13
TEL. 03-3468-2445
絵も描いて、音楽も奏でる彼。子供のように楽しく気の赴くままに製作する事は、何が表現の対象でもあまり変わりはなく、伝わる物は彼そのものなんだと感じました。
みんな手を動かして作っている。そしてその人の作る物を見る事は私のパワーにもなります。
さりげなく、こつこつと、でも胸を張って私たちは本当に好きな物を作って行くんだと覚悟しています。
大切な場所と美しい想いで。
- 2012年3月13日 04:47
- 日々のこと。
震災から一年が経ちました。去年の私は予定通りにcanvas&clothとの展示をしていました。いろいろな事が立ちはだかっても、自分たちのやるべき事はやる。そしてひとりでも出会える人に感謝する、このスタンスは今でも変わりないです。
一歩一歩、歩いてゆくしかないのです。今この時を大切にしてゆきたいと常に感じています。
心にひとつ思い出があります。母の実家は福島でした。でも母は物心ついてからは横浜に暮らしていたので福島とかかわり合う事はあまりありませんでした。
私が中学生だった頃、大好きだったひいおばあちゃんが亡くなりました。とても穏やかで心持ちの美しい人でした。いつも私と母がけんかしていると、その間を取り持って優しく話をしてくれたのです。「お母さんにあやまってこっせー。」って優しく穏やかに話しかけてくれました。
ひいおばあちゃんが亡くなってから、そのひいおばあちゃんの妹の「タキコおばあちゃん」がまだ健在である事を随分後に知って、福島に尋ねて行ったのです。今考えてもそれは不思議な事。一度もあった事が無いのに心が突き動かされたのです。写真はそのときに撮ったタキコおばあちゃんの手。昔の話しを聞かせてくれました。
初めてあう自分と血の繋がった人。不思議でした。ひいおばあちゃんとは少し違ってとても豪快で、勢いがあって、ニコニコとした顔が忘れられません。だんなさんを亡くしてからは一人暮らしのおばあちゃん。強い空気が漲っていて、私と母が訪ねて行った事を「神様のお陰」って話していたのには感銘を受けました。
その後は何年もの間、友だちと遊びに行ったり、母と訪ねていったりしました。
その後ひいおばあちゃんの妹の「タキコおばあちゃん」は老人ホームで亡くなりました。
私とは随分と遠い縁だったので、お葬式には呼ばれませんでした。
でも今もタキコおばあちゃんと福島の海へ海水浴に行った事は美しい思い出です。
タキコおばあちゃんはしゃがんで小さくなって、日傘をさしながら私が遠くまで泳いで行くのをみていました。「あぶねっっから帰ってこっせー!」と、大きな声で叫んでいたのを今も思い出します。
タキコおばあちゃんと若い日の私。
その美しい海で今は泳げなくなった事が悲しいです。思い出はいつまでも残って行きます。でも、それをまた次の世代に繋げて行けるようになって欲しい。
心からそう思います。あの美しい海はみんなのものだから。
inu it furniture.3周年!
- 2012年3月11日 00:58
- 日々のこと。
昨日はinu it furniture.鎌倉店が3周年を迎えて、お祝いの会に行って参りました。
頂いたkibiyaのパンは胡麻で「3」を彩って素敵!それにしても、ついこの間、オープニングパーティーに伺ったと思ったので、3年の早さを身をもってかんじます。でもそこに行けば好きな人が働いていて、好きな人が集まってくるって本当に素敵です。
私は好きな事を仕事にして来ましたが、まさかこんなにみなさんと縁が繋がるとは想像もしていませんでした。素敵な先輩たちがそばにいてくれること、本当にありがたく思います。
本当に、今生きていて、楽しい事を分かち合える人がたくさんいる事、感謝です!