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2013年9月 Archive
秋のはじまり
- 2013年9月28日 12:40
- 日々のこと。
空気が秋に変わりましたね。この季節ちょっと寂しいのです。夏が賑やかすぎてね。
でも毛糸の帽子の季節がやってきて、やっと気分がのってきました。奄美で染めてきた毛糸達をまきまきしています。
さて、どんな帽子になるかな。愛おしい毛糸達。育てている感覚です。生まれる前のワクワク。
誰かの元に帽子が旅立つ準備の準備。真っ白だった毛糸はこんなに個性豊かになりました。
よく聞かれる「帽子をひとつ作るのにどれくらい時間がかかるのですか?」という質問、でも編み始めるまでのこうした道のりを考えると、やっぱりどれだけ時間がかかっているのか計算できません。ただただ理屈ではなくて、ご縁のある人のもとに旅立ってそこからまた新しい時間が始まるのをいつもすごいなー、うれしいなー、と単純に思うのと、出会いの不思議を目の前で見るのが好きだから手を動かしているのでしょう。
出会い、土地の香り、空気、昔からある手の仕事、旅。たくさんの要素が混じり合っています。どんな帽子がうまれるのか、楽しみにしていてくださいね!
最終的には羊を飼っちゃうかもしれないなー。
26日.27日の予定
- 2013年9月25日 14:38
- お知らせ。
26日(木)のパハロは15時までの営業となります。
27日(金)はお休みとさせて頂きます。
ご迷惑をおかけいたしますが、よろしくお願いいたします。
毎日は儚くて。
- 2013年9月25日 02:39
- 日々のこと。
おばあちゃんが天国へ旅立って行った。世間では大往生と言える年齢なのだけど悲しくて切なくて、涙はあふれる。おばあちゃんには亡くなる直前に会えたし、自分なりに感謝の思いをいつも形にして来たと思うので悔いは無い。
涙があふれ過ぎて次の日は人相が変わったけど、心にはいつも素敵な風景が残っている。
私が写真を始めたのは、こういうことを残したいからなのかもしれないと改めて思う。
この写真を撮ったのはきっともう15年以上前。
おばあちゃんは庭の手入れをしている。
そして娘達(母と叔母)は窓辺の陽のあたる暖かいこたつでミカンを食べている。私はシャッターを切った。
今はもうこの家はない。この庭も無い。
こたつでミカンを食べることも無い。おばあちゃんもいない。
悲しいけれど、その時のわたしはシャッターを切った。そしてその予感があったのだと思う。
写真を撮るというのはそういうことだから。
毎日は儚い。だからこそ、私はそれを永遠にしたいと印画紙に焼き付けている。
それは産まれて来て、日々の何でも無い生活があって、終わりがあって、また繋がって行く不思議を、ただただ私が残すことの出来る方法で掬いとることが写真だったのかもしれない。
そして、いつもありがとう。おばあちゃんがいなければ私はこれを残すことすらできませんでした。
最後に会いに行った時の、いつものイタズラな表情が忘れられません。
おめで隊。
- 2013年9月20日 12:18
- お知らせ。
台風
- 2013年9月16日 10:31
- 旅日記。
本日16日(月)は台風の為、pájaroはお休みとさせていただきます。
ご迷惑おかけいたしますが、よろしくお願いいたします。
みなさまもお気を付けてお過ごしくださいね。
奄美大島2
- 2013年9月15日 15:28
- 旅日記。
今回の旅の目的は秋冬に使う毛糸を染めること。奄美独特の「泥染」で毛糸を染めて来ました。しかしこの行程が本当にたいへん。スーツケースいっぱいに毛糸を持って行ったので、結局丸一日8時間は職人さんと一緒に作業させて頂きました。
大島紬から始まった泥染は、田んぼの泥とテーチ木(車輪梅)の染料とを交互に染めることで完成します。この行程を何度も繰り返すことで濃い茶色っぽい糸に仕上がります。
また途中に媒染を加えたり、石灰をくわえたりすることで色が変化したりするので何かの魔法のようでもあり、実験のようでもありました。
この秋冬はどんどん登場してくる予定ですが、この後にも洗いをかけたり、編みやすいようにかせくりの作業がありますので先はまだ遠いです。
奄美大島
- 2013年9月15日 14:47
- 旅日記。
今年の夏休みは奄美大島へ。奄美で農園をしている青木さんの所にお世話になって来ました。ずっとお天気に恵まれて本当に大満喫の奄美でした。海岸の小さな点は私たち。美しいビーチを独り占めです。
やっぱり自然はすごいです。青木さんは約10年位前に奄美に移住されてタンカンやパイナップル、いろいろな作物を育てています。この時期はパイナップルの収穫でお忙しいのですが、「手伝いましょうか?」と聞くと「手伝わなくて良い」とのこと。
なんだか私が全部収穫してしまいそうに思ったみたいです。丹誠込めて育てているので収穫は最後の最後の大切な作業です。なのでパイナップルや100%ジュースをひたすら食べたり飲んだりしているだけでした。贅沢すぎます。何ともじゃまなお客なのでしょうね。
約5年ぶりの奄美。相変わらず海が透明で澄んでいて、どこのビーチに行っても誰もいない。張り切ってシュノーケルセットを前日に買ってずっと泳いでいました。
こんな自然が身近にあるってすごいこと。
家のすぐ前のビーチに朝日を見に行ったり、夜は缶ビールを持って満点の星空を眺めたり。そうそう、本当に大きな流れ星を皆で見ることも出来ました。帰る日はご近所さんに船を出してもらって誰もいないビーチで思う存分泳いでから飛行機に乗りました。
自分の住んでいる場所の豊かさを知ってはいますが、ここの豊かさはまた違うもののような気がしました。生き方や自然な暮らしがどういうことなのか、身を以て感じました。いろいろ満たされた旅になり、また作る準備が整いました。満タンです。