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2010年8月 Archive
アナログ
- 2010年8月31日 16:27
- 日々のこと。
昨日と今日は現像の日。
印画紙に焼く時と同じで、フィルムの現像も液温が1℃違うだけでモノクロとはいえ色が全然違って来るのでなかなか繊細な作業。
いまどきフィルムなんてねー、と思うけれどもこういう細々した作業も好きなんだなー。
旅をしてからすぐに現像するよりは、ある程度時間を置いてから現像する事が多いです。旅のあとは熱がありすぎると言うか。忘れていた感覚をゆっくり思い返したり、冷静になってその一枚を探したりします。
フィルムの良さは、消したり簡単にチェックしたり出来ないところ。
だから偶然の良さや、その時の空気が際立つのです。
一本のフィルムに36コマ。旅に出る時は荷物になるので大量のフイルムは持って行けません。だからその一コマは大切です。
フィルム現像が終わって夜からは横浜にある貸し暗室Darkroomへ。
こちらはやはり写真文化を残して行かなくてはならない、写真を楽しもうという事で運営されているNPO法人です。アナログ人間にとってはとてもありがたいです。
前回CANVAS&CLOTHの展示のために大きいサイズの写真の現像を初めてここでやらせていただきました。
自宅で現像出来る写真サイズに限界があるので、仕方なく行ったのですが、これがとても快適でビックリ。クーラーは効いてるし広いし。スタッフも気さくだし。
なんかもっと古ーい建物に暗ーいイメージばかりが先行していました。
こんなんだったら早く行っとけば良かった。
自宅で現像する時は、暗くなってから朝までお風呂場に機材を運んで...って感じでこれこそ超アナログだったので、助かりました。
昨日現像して、丸一日自然乾燥させた写真をまたこれから受け取りに行きます。
こうしてアナログ写真というのはいちいち手間と時間かかる訳ですが、これも写真への愛だと思っています。
そしてわたしの写真を愛してくれる皆さんの為にも、頑張ります。
体エキスパート
- 2010年8月29日 14:31
- 日々のこと。
首の調子をみてもらいに、美穂子さんのロルフィングを受けて来た。
またこうして助けてもらっている。
写真は美穂子さん。
以前プロフィール用の写真を撮影した時のひとコマ。
美穂子さんはいつも暖かい空気と、包み込むような雰囲気を持っている人。こういう人が体にふれて治すというのはそれだけで安心する。精神にも作用してくる。
まだ首が痛いので、やさしい感じに見ていただいたのだけど、「体の声を聴く」というのが美穂子さんの仕事で、不思議な感覚だった。
ロルフィングって言うのがまず分からなかったんだけど、具体的にしてもらうと良くわかる。呼吸や体の音をじっくりと聴いてくれている感じ。あやしいものではありません。
私の印象としては「気を送っているの?」って勝手にスピリチュアル?って思ったんだけど、全然そういうものではなくって「現実的に体を見ている」という。
超能力かと思ったんだけどそれは美穂子さんのふわっとした雰囲気に身を委ねていただけだった。体エキスパートだから超能力だけどね。
本当にすごいなーと思ったのが、首が痛いという事しか言っていなかったのに、首から来る左肩甲骨にずっと違和感と重みがあって、その事をすぐ分かったこと。
美穂子さんが治すというよりも、その人が持つ治す力を引き出す、というものだという。
一度でそれが解決する訳ではないのだけど、こうして少しずつでも自分の持つ力で治ったら良いなー、と思う。
美穂子さんちではいつものんびりしてしまって、美味しいご飯をごちそうになったりお茶したりして気がつくとものすごい時間が経っている。体が健康だと心も健康だと事故をしてからよく思う。だから優しいひとのおいしいご飯はそれだけで元気になる。
持って行ったフォーチュンクッキーを引いて美穂子さんは
「人の心に残るのはあなたの優しさです」だった。なんてぴったりなのー!
私は「自分自身で幸せになりましょう」だってさ。
なんだろうこのさっぱり男気感は。
そうだよなー。自分が幸せじゃないと良いものなんて作れないもんなー...、って妙に納得してしまった。
さあ自分自身で幸せになるぞ!
っていうかいつも優しい人に囲まれて既にしあわせ者なんだけどね。
Marguerite Press 夏号
先日は逗子のCOYAで菜文さんたちのポエトリーリーディングを見に行った。
やっぱりなあやさんの声は美しく、そのたたずまいは神聖な感じすらする。
やっぱりこの人は読むべきひとで、わたしは撮るべき人。
そして今回のMarguerite Press夏号のアートワークに写真で参加させていただきました。
今回のテーマは「帽子と旅」。
私の使っている帽子の素材、それから旅のたゆたう写真を美しい文章の中にレイアウトしていただいております。
私の大好きな菜文さんの文、「旅をする帽子」は、私の旅の空気をそのまま伝えているようで、何でも無い風景がキラキラ輝いて来ます。
旅ってそう言うこと。帽子ってそう言うこと。
Lamaのよしくんの「帽子とコーヒー」も朴訥で美しい。
COYA店主の西郡潤士さんの聞き書きもゆっくりして響いてくる。
この本の中で使われているのは私が帽子で使う素材。
羽、ボタン、ビーズ、毛糸、切れはし...。
表紙はチチカカ湖。電気もない寒い部屋でした。
ここに私は泊まりました。
裏表紙は平らな桃。スペイン巡礼のときにカリカリかじりながら歩いていました。
デザインは大塚千佳子さん。製本は坂本真衣子さん。
素晴らしい手仕事です。
購入ご希望の方はMarguerite Press のcontactよりお問い合わせくださいね。
くるみさんとコラ帽
- 2010年8月21日 15:45
- 日々のこと。
先日友人が遊びに来たときに葉山のgriot.でクスクスランチを食べました。
おいしいー!ケフタ(ミートボール)のソースをかけていただきました。
夏の暑さとあいまってモロッコ気分ゆるゆるー。
モロッコと違うのはビールがあるところね。
モロッコビーズで作ったハットピンも納品して来ましたよ。
前にオアシスに行ったときにくるみさんに「コラボ帽完売したよー!」って聞いていたんだけど、完成品を見るまえに旅立ってしまった。以前はだんな様の小宮さんとメンズコラ帽。
今回はくるみさんとコラ帽。帽子の土台を私が編んで、リボンの部分をくるみさんが考える、というかなり手の込んだ1点ものでした。
なんといっても今までこんなバランスのものは作った事が無かったので自分でも新しい発見でした。素材のフニャッと感は得意で、かっちりしすぎない愛嬌のある帽子が出来ました。
ひとつはくるみさんのもの(モロッコピン付き)。
ひとつは試作品のときに撮影したもの。
さすがリボンのセンスがいいですねー!コラボって楽しいと感じた帽子です。
また誰かのもとに旅立って、ちいさな日陰を作っています。
ありがとうございます。
そして今後もゆっくりですが、griot.コラ帽作りたいのでお楽しみに。
大人の夏休み
- 2010年8月19日 14:16
- 日々のこと。
お見舞いのお礼に京都の友人と電話で話していたら、ちょうど夏休みだという。
それで、「こっちの夏も良いもんだよー。おいでよー」って話して
「ほな行くわー」ってあっという間に京都からビュンとやって来た。
「大文字さんまでに帰る」って言ってうちに一泊。
京都では大文字焼きを見て夏が終わるらしい。
この身軽さが好きだよなー。大人の夏休みはこうでないとね。
それで葉山のブルームーンと、森戸の海の家をハシゴして、定番のげんべいのサンダルなどを物色して日がな一日ボケーッと過ごした。途中からは東京方面の友人も混ざってみんなそろって家に泊まって行った。
次の日があるからと、気にしているとおもしろくない。
そのとき思いついたらおもいっきり遊ぶ。
そういう大人が周りにたくさんいて、うれしい。
お見舞い
- 2010年8月19日 14:00
- 日々のこと。
このあいだ京都の親友からお見舞いの品が届いて、何かと思って開けたらマンガ本だった。
「気分転換に読んでみてな〜(京都弁)」ってさりげない気遣いが嬉しかった。
首が痛いとか、編み物が出来ないとか、なんでこんな目にあわなきゃなんないのー!って落ち込んでばっかりだったし、そんな弱音ばっかり吐いているから皆がそれぞれにそれぞれのやり方で励ましてくれるのが嬉しかった。好きな人の誘いにはいつでもオープン。
これは旅で得た教訓で、日本に居ても大事にしている気持ち。
嫌な事はやらないし、嫌な人とは会わない。
周りの人に甘えてばっかりだ。
「飯食いに行こう!」とか、「飲んじゃえ!」とか、「きれいになるのに損はない!」、って化粧品のモニターにさせていただいたり、それからレスキュー用のフラワーエッセンスをその道のプロに頂いたりして。
何と私は幸せ者なんだろうと思う。悲しい涙が、うれし泣きになっている日々。
どしどしと楽しい事や嬉しい事、その人なりのやり方で支えてくれている。
好きな人と、好きなように、好きなやり方で、生活する。
マイナスの事にエネルギーはもう使いたくない。籠ってしまうのを恐れて事故後はなるだけ人と会うようにして来た。これが良かった。だから知らぬ間に元気をもらって居たと思う。
今まで好きな事や好きな人、好きな生活を基本に置いて来たけど、事故の事でかつて無いほどマイナスのエネルギーを使ってしまった。でもやっぱり+のエネルギーをくれるのが大好きな人たち。人間みたいに見えても、みんな私の天使です。
夏で良かったと思う。皆の力と自然の力がダイレクトに伝わってくる。
秋だったらかなり落ちていたかも。
私はやっぱりいつもそんな人々にプラスを分けてもらっているんだなー。
写真の神様
- 2010年8月12日 17:12
- 日々のこと。
最近わたしの周りでは、写真の神様がにぎやか。
最近関わって来た全ての人々の体を使って、「何してんの〜?もっと頑張りなさいよ」と訴えかけてくる。Gallery YOKOの展示でも、CANVAS & CLOTHの展示でもその後知り合ったたくさんの人々にも、場所は違えど同じ事を言われて、背中をどしどし押してくる。
それで私の尻の重さをどんどん小尻にしてくれて、「やるぞやるぞ」と言う気持ちにしてくれて、なんだか忙しい日々になってきた。支えてくれる人があって私はあるんだと改めて実感。
部屋を片付けていたら、小学校2年の時の通知表が出て来て「何事もマイペースで行動がゆっくり。地味にコツコツ努力しているのは立派ですが来年度はもう少し手早く行動しましょう」と、先生のコメントにあった。
いまだに変わっていないなーと思う...。
最近はポートフォリオ(作品集)が、いろんな所をかけずり回っている。
一度頑張った形というのは、あとで勝手に仕事をしてくれる。
でもまたどんどん進んで行かないと。
事故にあって、編み物が出来ない分、写真の神様は私を助けてくれているらしい。
昨日は菜文さんが写真の神様。
電話して来てくれて、また「帽子と朗読」の次に旅の写真とあわせて一緒にやろうと言ってくれた。
「旅と朗読」かな。つぎは。
私も「また来たぞ。写真の神様。」って思って、快諾。
それで菜文さんに「今度のcoyaのポエトリーリーディング行くよー」、って話して、
「予約はひろせ君にねー」って言われて
「はいは〜い!」
って電話を切ったあと、茅ヶ崎駅に行ったらひろせ君とばったり遭遇してビックリ。
コーヒー野郎のひろせくんは最近茅ヶ崎のスタバに配属になったらしい。
やっぱりつながっているなー。
過去の積み重ねの今。今を大事にしてるとつながってゆく先。
だからこれからも前を見る。
そしてこれはもっともっと大きなものにつながっている。
夏の夜には
- 2010年8月11日 16:35
- 日々のこと。
昨日は思い立って森戸のOASISへ行って来た。
むかーし、友だちと一緒ににBob Marley songs day にてこのステージに立ったのを懐かしく思い出した。もう10何年前...。
若かったですなー。
突然思い立ったので友人に声をかけるのも気が引けてしまい、結局ひとりで行って来た。誰か居るだろうなーと思ったら、先日写真を購入してくださったスーコさんに会う事が出来たし、griot.の小宮さんくるみさん夫妻にも会えた。
かおかおぱんだちゃんにも会えたし、楽しい夜だった。
Pすけ祭りにて、生ハナレグミ見れて感動。
Pすけさんのドラムは素敵だし、クラムボンの郁子さんも唄ったし、スチャダラのボーズさんも登場で良い夏の空気(世代だなー)。
リズムが良かったなー。
どこかの旅の時の空気に似ている。
夏の空気が逃げるのが嫌でそれを追っかけて行く感じ。
別に誰と一緒じゃなくても良いんだけど、皆と居た方がもっと楽しい。
一人旅をしている時の気持ちに少し似ていた。
そこに行けばそこを求めて来る人がたくさん居て、まるくつながる。
自由な気持ち。夏はそれがわかりやすい。
その日その時その空気。
いつも大切にしたい今です。
自由な鳥
- 2010年8月10日 00:33
- 日々のこと。
生まれ変わったら鳥が良いかも。
人間でありたいんだけど、羽根をつけて飛ぶ事には憧れる。欲張りだけど。
だから私の撮る写真には鳥が多い。
先日、帽子のタグが出来上がりました。
表面はモノクロの鳥。開くと私のカラフルな世界。
私の世界そのものが小さなところに宿っています。
これはinu it furnitureのまみさんのデザインによるもの。
私の気持ちをすべて汲んで、想いを形にしてくださっています。
モチーフは私の好きな鳥。
家では幼い頃から手のり文鳥を飼っていた事もあって、鳥にはふかふかの優しさと、思い立ったときに飛んでゆける自由さを感じる。
飼っていたブンブンは、いまは天国に旅立ってしまったけど、今はもっと自由なんだと思って空を見上げる。
臆病で、肩に乗せて外に出てしまっても飛んで行かなかったブンブン。
私のHPのaboutをクリックすると出て来る子がブンブン。
帽子にはあまり関係ないモチーフだけど、「いつも自由でいたい。そしてたくさんの人のもとに帽子が羽ばたいてゆく」と言う想いを込めて、秋からのタグに使用します。
お楽しみに。
花火
- 2010年8月 8日 11:02
- 日々のこと。
昨日は茅ヶ崎の花火大会でした。
地元の友人達とぞろぞろ花火見物。
海岸ベリにたくさん人が来ていて、きれいなものを見ようと思う
気持ちは美しいなー。と思う。
やっぱり間近で見る花火は美しくて迫力もある。
どーん!と腹の底から響く感じが好きだ。
今年は平塚の花火も友人達と堪能して、夏を味わっている。
夏は短いから、このキラキラをたくさんの人と共有したい。
しかし、花火を作った人ってすごいなー。
一瞬で終わってしまうし、すぐに消えてしまう。
儚い美しさなんだけど、一瞬に想いを込める姿勢がかっこいい。
夏よ終わらないでくれって毎年思うけど
心にもパッと花開く夏の記憶はずっと残って行くんだな。
ありがとうございました
- 2010年8月 3日 16:08
- 日々のこと。
CANVAS&CLOTH、Atelierでの展示にいらしてくださった皆さまありがとうございました。
期間中たくさんの方にお会い出来た事、心から感謝しております。
今回は木下さんの作る凛としたお洋服の空間に展示させていただく事で、ギャラリーで見るのとは違った空気を感じていただけたと思います。
木下さんのお洋服は引き続き、Open Atelierの日にご覧頂けるそうです。
詳しくはCANVAS&CLOTHのブログにてチェックしてみてくださいね。
今回来れなかった方も、是非足を運んでみてください。
今回は展示する写真を一部木下さんに選んでいただいた事もあって、私自身も新鮮でした。不思議なのはCANVAS&CLOTHを好きな人は、木下さんの選ぶ写真を好きだと言う事。彼女の作るものにはやはり精神が宿っているのだと思います。
かなり渋好みだと思ったのですが、何点かの作品はお客様の生活に寄り添う事になりました。ポストカードもしかり。
旅の断片が新たな時間に溶け込んで行く事、とてもありがたくおもいます。
たった1週間だけでしたが、とても内容の濃い1週間でした。
声をかけてくれた木下さんと、皆さまに感謝です。