Home > 日々のこと。 > アナログ

アナログ

negative.jpg昨日と今日は現像の日。
印画紙に焼く時と同じで、フィルムの現像も液温が1℃違うだけでモノクロとはいえ色が全然違って来るのでなかなか繊細な作業。
いまどきフィルムなんてねー、と思うけれどもこういう細々した作業も好きなんだなー。
旅をしてからすぐに現像するよりは、ある程度時間を置いてから現像する事が多いです。旅のあとは熱がありすぎると言うか。忘れていた感覚をゆっくり思い返したり、冷静になってその一枚を探したりします。
フィルムの良さは、消したり簡単にチェックしたり出来ないところ。
だから偶然の良さや、その時の空気が際立つのです。
一本のフィルムに36コマ。旅に出る時は荷物になるので大量のフイルムは持って行けません。だからその一コマは大切です。

フィルム現像が終わって夜からは横浜にある貸し暗室Darkroomへ。
こちらはやはり写真文化を残して行かなくてはならない、写真を楽しもうという事で運営されているNPO法人です。アナログ人間にとってはとてもありがたいです。

前回CANVAS&CLOTHの展示のために大きいサイズの写真の現像を初めてここでやらせていただきました。
自宅で現像出来る写真サイズに限界があるので、仕方なく行ったのですが、これがとても快適でビックリ。クーラーは効いてるし広いし。スタッフも気さくだし。
なんかもっと古ーい建物に暗ーいイメージばかりが先行していました。
こんなんだったら早く行っとけば良かった。
自宅で現像する時は、暗くなってから朝までお風呂場に機材を運んで...って感じでこれこそ超アナログだったので、助かりました。

昨日現像して、丸一日自然乾燥させた写真をまたこれから受け取りに行きます。
こうしてアナログ写真というのはいちいち手間と時間かかる訳ですが、これも写真への愛だと思っています。
そしてわたしの写真を愛してくれる皆さんの為にも、頑張ります。


Home > 日々のこと。 > アナログ

Search
Feeds

Return to page top