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旅のルーツ、自分のルーツ。

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最近は旅に出ることが少なくなってしまって、その代わりにお店のことで色々な人と出会ったり、新しいことを考えたり、未知のことを想像したりしています。
私には何が大切なのかというと、流れていることです。
「流浪の民」は安住の地を得ることはできないのでしょうか。
私にとっては流れて行くことが安住なのかもしれません。
40代独身、女性。不安がないわけはありません。
パートナーがいたらどんなに気持ちが安らぐかなんて思いますが、やっぱり自分の足で立つことは大切なんだと思います。もしパートナーができたら、お互いが自立できていることがいい関係かな、と思います。
多分、私は日本人の普通ではないんだと思います。「自由」が失われるのが最も嫌。
普通なんて誰にも当てはまらないことですけどね。

私の両親は離婚していて、現在父とは連絡を取っていません。
なぜなら父に対する尊敬がなくなってしまったから。血を引く親を尊敬できないのはとても悲しいことです。でも今の私には血に関係のない大切な人たちが周りにいるので、大したことではないと思っています。
どうして父に対して尊敬がなくなってしまったのかは、やはり自分が大人になったということでしょう。その当時の父の年齢に近ずくと、「あー、その頃それしちゃったのねー。」って感じで残念感満載です。
父は20以上も離れた私の同級生とお付き合いしてしまったり・・・、離婚してからも母にお金を借りたりしました。本当に恥ずかしい人だなー、と思います。
当時の私は色々なことを広い心で受け止めようと必死でした。
多分、自分のルーツを大切にしたかったのかもしれません。当時は父のことを好きでしたし。今思うと健気だな、と思います。我慢しなくても良かったな、と思います。

でも旅に憧れたのは父の影響が多いとは思っています。私が高校生の頃、父はまだ40代前半でした。当時は時代も良かったでしょう、父は安定したサラリーマンをやめて退職金の一部を養育費として残して「旅に出る」と去って行きました。
でも当時はすでに両親は離婚していたので、スリランカに行くと言って旅に出た父にみた印象は「面白い人だなー」という感覚でした。

今自分が40代になって見て、私は結婚もしていなくて子供もいないけど、家族という単位は大切にしたいなーと思うのです。父は家族ということは大切にできなかったんだと思います。でも自分の夢を実現することは必要なことだと思うので、「良かったよねー」と思うのです。
自分が40代になってみると、思い切ったな〜とは思うけど、尊敬はできないかな。(笑)。

だからこそ、母の凄さが輝かしい。
普通に定時で働いて、帰ってきてご飯をつくったら、また深夜まで働きに出て私の養育費や大学卒業までの進学費もまかなってくれました。
その母を若い時には尊敬できなかったことが、本当に申し訳なく思うのです。
今の自分にそんなことができるのだろうか?と照らし合わせると、やっぱりすごいなって尊敬の念でいっぱいです。

母のようにおおらかに、強く、優しくありたいと思います。自分より子供の幸せを一番に考えた母は、やはり私の一番尊敬する人です。

男女のことは色々あるけど、家族という単位をもしこれから自分が作るのだとしたら、自分よりも大切になるものが増えるのだろうと思います。

大人になってわかることってたくさんある。
悩んでいた昔の私に伝えたい、「苦しいとか悩んでいることははいつか糧となって大切な人にたくさん出会えるよ」ってね。
だからもし、色々と悩んでいる人がいたら、「大丈夫」って伝えたいと思いますよ。

そうそう、母とは帽子の勉強を始めたので、いつか二人でお仕事ができると思います。
その日を夢見て、日々を頑張って行きたいと思います。

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