- 2009年5月 8日 21:12
- 日々のこと。
使っている帽子の素材はさまざまです。
良くお客様に「ひとつ作るのにどれくらい時間がかかるんですか?」という質問を受けますが、単純に、「何日」とかって答えられないのは素材選びがあるから。あとその日の気分も重要です。ノリがわるい日もあります。
そこに使うリボンをつけたり、作ったり。時々は染めたり。
またピンなどはさび加工を施したり、ボタンを留める糸ひとつとってみても、何十種類もストックしています。
編む作業へ進むまでにもコツコツとした作業が必要で、ひとつの帽子には少しずつ積み重なった時間があります。
以前ブログでも紹介させてもらった竹の繊維から出来ている糸は最近のお気に入りです。このとき染めた糸
がこれで、あわせてモロッコのビーズなども使って楽しい感じになりました。
既に旅立っておりますが、展示終了後この子は北京に在住のお客様のところへ!
本当に旅立っていきますねー。ワールドワイドになってありがたい。
いつもありがとうございます!
みどりの方はフランスのアンティークの文字盤を加工してボタンのようにしています。
この帽子のタイトルは'freetime'時計の針が無いのでそう名付けました。
こちらは白髪の素敵なご婦人のもとへ。
初めての旅から心惹かれ続けているモロッコ。何度も足を運んでようやく巡り会ったヴィンテージのガラスビーズを使って作ったハットピン。
これは帽子にはもちろん、襟元につけてもきれいです。ひとつひとつ形が違い、気泡などが入ってゆがんでいるところがモロッコっぽく味わいがあります。
いろいろな場所に旅の断片がくっついています。
いろいろな国で見た風景や、匂い、感じた気持ち。
そんなものが形になって、また誰かのもとに旅立って行く事ですべてが繋がって行くような気がしています。