- 2016年1月28日 23:51
- 日々のこと。
お店をやっていて、作業をしていて、ひとりで何もかもをしていると、休日というのがない。納品も、集金も、仕入れも、営業も細々したお金のこともしなければならないので割とのんびりしているように見えて、年中バタバタとしている。自転車操業というやつです。
それでも1月の展示が終わって、確定申告のことなど「まだ間に合うかな」と遠くに置いておけばお休みっぽくもなる。春の帽子も作りたいし、写真のことをするチャンスでもあるけれど、お休みっぽいことをしたい。
先日は自宅からママチャリを漕いでLama coffeeへ。以前は原付があったのであっという間だったけど、30分くらいかかったかな。
ラマでは今、版画家の高根さんと、ショップカードを描いてもらっているMARUUさんの展示をしていて、それも見に行きたかったし、コーヒーもいただきたかった。
お二人のパワフルでいて和む展示で、ラマの空気にぴったりだった。
いつも行けばそこにある場所ってとても貴重で、行けば店主にあえるのはなんだか心の拠り所である。
でもそのラマが2月23日までの営業だという。
さみしい。頻繁に行けなかったけど、いつもDMを置かせてもらったり、コーヒー豆を買ったりしていた場所。個展もさせてもらったし、「帽子と朗読」という菜文さんとやったイベントは今でもとても素敵なイベントだったと思う。
でもやはりいちばんは店主のよしくんの人柄。そこに魅かれてくる人がたくさんだと思う。
お店ってきっとそうだな。魅力的な店は人がいい。逆に居心地の悪いお店は仕事に愛がない。
私がある人に恋をしていた時、よしくんに相談したら「自分の鼻の頭と相手の鼻の頭をくっつけるといいですよ。挨拶みたいに。」と言われたことがあって、爆笑した覚えがある。
「そんなこと出来るくらいならとっくに付き合ってるし!」と突っ込んだけど、よしくんは割とその話を真面目に答えてくれていたので、面白すぎた。今でも時々「誰かとそんな風にしたら恋は実るのだろうか?」と思う。次回、試せたらしてみよう。
いつもいい距離で、話したい時には話を聞いてくれて、ほっといてくれる時はほっといてくれた。そしてそういうお店はなかなかない。
地元茅ヶ崎ではkalokalohouseも閉店してしまって、なんだかさみしいけど、それにはちゃんと次があるし、今まで培ってきた縁はもっと大きな広がりを見せてくれるのだと思う。
そこにある場所がなくなるのはさみしいけど、これからはもっと広く繋がるんだろうな。
私もいつどこに行くかわからないけど、日々丁寧に仕事をして、そんな風に愛される場所を作りたいな。
また2月にコーヒーを飲みに行こう。
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