山古志ハッピーくん

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新潟のお祭りから帰って来ました。
短い期間だったのに、これは海外に行くのと同じ位のカルチャーショック。
人間と自然、動物との調和を感じた旅でした。
改めて私は人間の生活、美しい営みを撮りたいのだと思いました。
いつも海外の旅では「ひとりウルルン滞在記」。
それから「ひとり世界ふしぎ発見」。
または懐かしいところで「ひとりなるほど・ザ・ワールド」。
って感じでしたが日本も全然変わらなかった。
以前新潟の大震災で大きな被害にあった旧山古志村(現在は長岡市)。
友人のお誘いで種苧原(たねすはら)地区でのお祭りに行って来ました。
ここでは錦鯉が有名だったし、牛の角突き(闘牛のようなもの)は伝統として残って来たのでそれを守ってゆく人々の絆を肌で感じた旅です。
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初日はその「牛の角突き」のお祭りへ。空に寄付金の半紙がはためいています。
牛は戦う為だけに飼育されているそうです。
これは大迫力。男達と牛のかっこいいこと。
最後まで戦わせる事はしないところが人間と牛の絆です。
ある程度戦わせたところで、人間達が足に紐をかけたり角を掴んだり、鼻っ柱を押さえたりして牛を引き離します。この一瞬の呼吸も見どころです。
こういうものは絶対に守らなくてはいけないでしょう。村人のその気持が伝わって来ました。
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大きくて怖いんだけど本当は優しい目をしている牛さん達。
名前も実は可愛くて山古志ハッピーくんとか、魚沼まもる君とか。
戦う時の目と普段の目が全然違います。
かなり近くで見る事が出来て、ずっとシャッターを押していました。
どこにいても逃したくないものがあります。

日本の旅。

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去年の今頃はbasqueに行っていたなーって、夢のようだったとおもう。
美しい海とおいしい食事。素材との出会い、バル巡りもしたっけ。
今年は首にGがかかるのと気圧の変化を恐れて長時間飛行の旅は断念。
元気なんだけど、気圧が怖くなった。今年は台風が少ないのに前回の台風で首がズドーンと重くなり気分が悪くなった。
よく「雨の日にどこそこが痛い」っておばあちゃんとか年配の方に聞いていたので、「この事かー」と理解した(まだおばあじゃ無いのに...)。今夏は雨が少ないからなんとかなっているけど、台風と雨は怖くなった。体ってすごい。気圧まで影響を受けるとは。体は流動しているのだな。
でも旅熱はおさまらず、というか、写真を撮れなかったり出会えなかったり素材を探せなかったりする事を残念に思っていた。旅は私の大切な仕事だからそれができない事にも落ち込む。でも今年は写真をがんばろうと決めているので目の前の出来る事からやっている。
そんな折、友人が新潟への旅に誘ってくれた。
新潟の山古志村に田んぼを借りているその友人は、いつも田植えなどに誘ってくれていたのだけど、やっとタイミングがあって行ける事になった。
その村祭りに今日の夜から行ってくる。
日本は海外に行く前にいろいろ旅をした。私は日本人なので日本が拠点。
でもその延長として海外があると思っているので、特に区別はしていない。
けど今年は日本なんだろう。
祭りと村、素朴な空気と普通の生活。私がいつも旅に求めている時間。
写真を撮りに行って来ます。

ボタン作り

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先日は友人のわかさんの宮崎陶房へおじゃました。
ここではお教室をされていて、体験みたいに器を作る事が出来ると聞いていたので私は帽子に使うボタンを作らせて頂く事に。
今年は事故にあった事もあって海外に行けないので(飛行機の気圧が怖い)、ボタンなどの素材は仕入れ出来ない。それでこんな風に近くに協力してくれる友人が居てとてもありがたいし、何かが出来ないときには他の方法もあるものだと思う。
友人達も一緒に参加したので皆で楽しくおしゃべりしながらワイワイ、と制作するはずがいつの間にやら無言。
みんなものを作る人々だったので、いつの間にかそれぞれが本気職人モードに突入。
私も手が止まらなくなってきて、その集中力は凄かった。あっという間に3時間以上経過。なんか、遊びながらやるはずだったのに終わったら仕事のあとみたいにどっと疲れが...。完全に編みものやってる時と同じモードでした。
陶房.jpgそしてそして、制作が終わってやっとワイワイ。
ズラッと美味しそうなものが!食べる事も飲む事も好きな友人達の持ち寄り。
さすがぬかりないなー。
素敵な大人の作陶会でした(こちらはいつも作陶のあとに出るものではございません...あしからず)。

損か得か?

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元気が無いときでも友人にあうと、「元気そうだね〜!」と良く言われる。
食べるのが好きだから痩せないし、おでこは出ていてつるっと光っているから、元気に見えるらしい。
これは良い事なのだろうか?
いつも元気でいたいけど、少し弱い人には憧れる。
この人を助けてあげなきゃって、思われたのは事故にあってから。
そして友だちの美しいあったかな気持に元気づけられる日々。
いつも元気にしていたいのは当然。
人に助けてもらおうなんて、全然思わないけど、元気そうだからお願い!って仕事を頼んでくる人々が大好きだ。
結果、私は得な人間だと思いたい。
写真はペルー、マチュピチュのふもとで泊まった宿に居たインコちゃん。
この子はロビーに放し飼いにされていて、ずっとスペイン語で話しかけて来た。
わたしはずっと日本語で話しかけていた。
この子からも大切なメッセージは受けとっていた。だから君を撮ったのだよ。

アナログ

negative.jpg昨日と今日は現像の日。
印画紙に焼く時と同じで、フィルムの現像も液温が1℃違うだけでモノクロとはいえ色が全然違って来るのでなかなか繊細な作業。
いまどきフィルムなんてねー、と思うけれどもこういう細々した作業も好きなんだなー。
旅をしてからすぐに現像するよりは、ある程度時間を置いてから現像する事が多いです。旅のあとは熱がありすぎると言うか。忘れていた感覚をゆっくり思い返したり、冷静になってその一枚を探したりします。
フィルムの良さは、消したり簡単にチェックしたり出来ないところ。
だから偶然の良さや、その時の空気が際立つのです。
一本のフィルムに36コマ。旅に出る時は荷物になるので大量のフイルムは持って行けません。だからその一コマは大切です。
フィルム現像が終わって夜からは横浜にある貸し暗室Darkroomへ。
こちらはやはり写真文化を残して行かなくてはならない、写真を楽しもうという事で運営されているNPO法人です。アナログ人間にとってはとてもありがたいです。
前回CANVAS&CLOTHの展示のために大きいサイズの写真の現像を初めてここでやらせていただきました。
自宅で現像出来る写真サイズに限界があるので、仕方なく行ったのですが、これがとても快適でビックリ。クーラーは効いてるし広いし。スタッフも気さくだし。
なんかもっと古ーい建物に暗ーいイメージばかりが先行していました。
こんなんだったら早く行っとけば良かった。
自宅で現像する時は、暗くなってから朝までお風呂場に機材を運んで...って感じでこれこそ超アナログだったので、助かりました。
昨日現像して、丸一日自然乾燥させた写真をまたこれから受け取りに行きます。
こうしてアナログ写真というのはいちいち手間と時間かかる訳ですが、これも写真への愛だと思っています。
そしてわたしの写真を愛してくれる皆さんの為にも、頑張ります。