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鉄子の部屋


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鉄子的に本当に残念だったのはブルートレイン「富士」と「はやぶさ」が無くなってしまった事。

父の実家が熊本だったので、大人になってからは飛行機よりもブルートレインでのんびり旅を楽しんでいた。
しかしほんとに車両はガラガラで、旅する方としてはありがたいのだけど、本当に無くなってしまうとは思わなかった。
現代人は時間がない。でももう少し安かったらもっと旅情を楽しむ人がいただろうに...。
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特に好きだったのは「ロビーカー」と言う車両。ここは鉄子の部屋。
一車両全てがソファーとひとり用の座椅子があって、窓に向かって設置してある。
あと畳の座敷コーナーもあったりして、仲間と来た人はそこでくつろいでいて、私のような一人旅の面々は座椅子に座って本を読んだり、弁当を食べたりしている。

夜の車窓には闇の暗さと、時々ちいさな光が見えるだけなんだけど、ゆっくりお酒を飲んで本を読んでいると、なんだか銀河鉄道999の世界に入ったような気分だった。
夜の闇を飛んでいるみたいに。

旅って言うのは こういう何でも無い時間が記憶に残っていく。
何気ない時をいつでも触れる事が出来る力を写真は持っている。
もう撮影できないんだ。写真は本当に記憶の断片。

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