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ご縁という不思議(2)。

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美術作家の永井宏さんという人がいます。とても影響を受けた人で、大好きな人でした。
そして、この方のおかげで出会えた人は数えきれません。そしてそのひとりひとりがとても大切な人であり、今も繋がって手をつないで影響を受けるひとでもあります。

永井さんは美術作家で、文章を書く作家でもあり、そして音楽を奏でる楽しいおじさんでもありました。今は天国に行ってしまいましたが、きっといまもみんなの事を空から見守って、いろいろと縁をつないだり、軌道修正をしたり、ときにはその楽しい空気の中で演奏しているような気がしています。

20代前半にそう、もう既に15年くらい前になってしまうのかなー、都内で永井さんのワークショップに通っていました。文章のワークショップだったのですが、私は文章を習うというよりは楽しそうな事がありそうだなーって気軽な感じで始めました。写真を撮っているのでそこに文章があったら素敵かも、と思ったのです。
学生の頃からサンシャイン+クラウドの服や靴が大好きで、そのカタログに載っている文章がとても心に響いて、誰がこんな素敵な事を書いているのか?と、とても気になっていたのです。
どんな素敵なお兄さんがこの文章を書いているのかと思ってワークショップに行ったらおじさん(失礼!!)だったのがとてもびっくりでした。その後もみんなで冊子を作ったり、イベントを開いたり、本当に今思うと貴重な時間でした。
葉山でのワークショップが始まってからは、都内に住んでいたので遠くなってしまったのと、私は文章で説明する事よりもやはり写真の中からメッセージを伝えたくなったので文章を習う事は辞めてしまったのですが、本当に貴重で楽しい時間を過ごさせて頂きました。

そして今葉山にアトリエショップを構える事になったのが、ご縁としか言いようが無いです。アトリエ入り口には永井さんの作ったオブジェがあります。
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初めてこの場所に立った時に目についてとてもびっくりました。そしてその上にはつばめの巣があって親鳥が見守っていました。
永井さんの作ったオブシェは鳥のかたち。私のアトリエショップの名前はパハロ、スペイン語で「鳥」という意味です。
いつも自由に羽ばたいていたいという思いを込めてつけた名前ですが、なんだか導かれているように思います。ここは私の「巣」なんですね。ここを拠点に羽ばたいてゆく場所です。

10年くらい前かな、永井さんの作品を自宅に飾る為に購入したのですが、ここにも鳥が居ます。みなさんにも見て頂きたいので葉山のアトリエに展示しています。


旅って本当に近くにもあるものです。そして時間って永遠。
すべては繋がって未来を作ってゆくのですね。
本当は永井さんにも報告して、来てもらいたかった場所ですが、空の上から見ていてくれますね。ここから毎日こつこつ頑張って行きたいとおもいますよ!

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