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与えられた時

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春色の軽やかな帽子が仕上がっています。
葉山のアトリエpájaroもあと少し、この場所を惜しんでお客様がいらしてくれてとても嬉しいです。ここでご縁があったお客さまはきっとこの先もご縁のある人。
「袖振り合わすも他生の縁」です。

葉山、駅からバス、3階の店舗という相当なハードルを乗り越えてこの場所に来た人はこの場所に共鳴して来た人です。絶対に前世か未来の生でも繋がってる人だと思います。
本当に面白い出会いがたくさんありました。

場所に惹かれるのは本当にご縁ですね。葉山に来たのは大切な人と出会うためだったと思います。
鎌倉の店舗に移転するのを決めたのもこれもご縁です。人って準備が整った時に色々なことが差し出されます。
でも準備が整っていないと、そういうことはやってきません。

以前BS-TBSの放送で2週にわたって放送された、ぐっさんこと山口智充さんがMCの番組に紹介されたことがありました。そしてその放送を見て遠くからやってきてくれたお客様がたくさんいました。それを見て未だにいらしてくださるお客様がいるのはありがたいことです。

その番組を見たあるご婦人、抗がん剤治療をされているそうで私の帽子を遠くからお求めにいらしてくださいました。
どの帽子もとてもお似合いで、「気持ちが明るくなる!」と言ってたくさん選ばれて帰りました。以前も同じような悩みを抱えているお客様から、「治療している間にもオシャレをしたい」と、本当に喜ばれたのは、私がこの仕事をはじめて予想もしなかったことでしたし、本当に嬉しかった出来事です。抗がん剤治療をしている友人にプレゼントしたいと選んでいただいたお客様もいらっしゃいます。
私の帽子は「いつも楽しい気持ちで過ごしてもらいたい、そしてそれを見た人もなんだか幸せになる」、そんなことを思って編んでいるので、伝わっているのがとてもありがたかったです。

そしてそんなお客さまが少しずつ増えてきて、3階までかなりの苦労をされて登って来られるのが心苦しく思ってきました。エレベーターやエスカレーターははつけられないし・・・。
さらにご年配のお客様、松葉杖のお客様、小さなお子様を連れてベビーカーをお持ちのお客様。たくさんのお客様にいらしていただけるのはありがたかったのですが、3階が少し心苦しく思いました。手すりは付いているのですが、皆さん自分の力で来ようとするので私がお手伝いできないのです。
1階の店舗なら中から見えるから、ドアを開けるとかのお手伝いはできますよね。例えばお客様があらかじめ電話してくれたりしたら手伝えるのに、と思っていたんです。でもそういうお客様に限って人に頼らないで自立していらっしゃる。

3階だからこそ、このゆったりした空気感に皆様をお迎えするのは嬉しいことでした。
でも体の心配や階段の心配なしで門戸を開くこともいいのかな、と思い始めた矢先に鎌倉移転の話がやってきました。

今度移転する場所は小山千夏さんのお店「旧fabric camp」です。現在千夏さんは鎌倉のご近所の雪の下、もっと広い場所に移転されるのです。3月3日オープンです(早い)!
そんな素敵な場所に私が入らせていただくことは、本当にありがたいことです。移転のタイミングで、お声をかけていただいたこと、バトンタッチな気持ちで頑張ろうと思います。
私はいつも色々なことをあんまりきっちりと決めていないのですが、身を委ねていると、現実が現れてくる。

旅に似て、何か苦しい状況になると必ず救いの手が差し伸べられる。でも必死で探し求めているわけではなくて、ただそこにいるという選択をしているだけなんです。

旅の途中、たくさんの人に出会います。中には騙そうとする人もいるし、騙されても笑って許せる人もいます。写真のシャッターを切るときも同じ。ここに自分の心が本当に動いているのかが、指先一つの感覚なのです。
これが第六感なのかもしれません。委ねることで見えてくる自分へのお便りだと思っています。

葉山のpájaroは2月28日(火)までの営業です。この場所も私の作るものに共鳴した大切な場所です。
おやすみなしの営業ですので是非いらしてくださいね。お待ちいたしております。

open12:00~18:00

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